
【創業当時の初代ヤスと一族】 前列左から2番目がヤス。右上の看板に松月の「松」の字が見える。昭和初期。皆生温泉は1900年に海から涌き出る湯を漁師が発見したのがはじまりと言われております。全国の温泉の中でも海に湯が湧く温泉は珍しく、当時から湯治場として人気を集めておりました。 松月が皆生温泉に旅館としての営業をはじめたのは昭和2年(1927年)12月、米子市制が施行された同じ年に鹿児島県出身の初代女将福元ヤス(1903-1982)により木造二階建ての純和風料理旅館として創業いたしました。 創業当時は昭和4年に始まる世界的な大不況の時代で、多くの旅館が廃業、芸者も半減する大変な時代でした。当館は目の前が浜辺である立地と日本海の新鮮な海鮮料理がお客様に好まれておなじみ様が次第に増え、皆さまに支えられて続いて参りました。

【初代ヤス(1903-1982)】 鹿児島県大口市出身。一代で旅館を築き上げた「薩摩おごじょ」

