11月11日は、当館のグランドオープン記念日です。
平成11年の11月11日、11時11分に建物を新築してグランドオープンしました。
1が10個も並んだ珍しい時刻です♪
建物は真新しくなりましたが、当館は皆生温泉で80年以上も同じ場所にございます。
昭和2年(1927)に創業いたしまして、現在は皆生温泉で最古の暖簾。
初代から「お客様お一人おひとり様との絆を大切に」との初代女将の訓えにより、創業以来一貫して客室数を増やさず訓えを守っております。
【創業当時の初代ヤスと一族】皆生温泉は1900年に海に湯が沸く温泉が発見されたと言われております。
前列左から2番目がヤス。右上の看板に松月の「松」の字が見える。
創業当時は昭和4年に始まる世界的な大不況の時代で、多くの旅館が廃業、芸者も半減する大変な時代でした。
その後戦争を経て、昭和の大成長期も新鮮な海鮮料理がお客様に好まれておなじみ様が次第に増え、皆さまに支えられて続いて参りました。
野口雨情さんが昭和11年に皆生温泉に止宿されたときにつくられました。
白砂青松の当時の皆生温泉の風景が目に浮かんでくるようです。
海に湯が湧く 伯耆の皆生
波の音さへ 寝てて聞く
浜へ出て見りゃ ただしょんぼりと
隠岐はいとしや 波の中
今宵や皆生の 温泉泊まり
旅の疲れを 湯で治す
海が目の前なのは、戦前も今も一緒です。
こちらが先代まで旅館一筋で働いて下さった従業員の皆様。
先代の法要にお越し頂き、懐かしい話をして下さいます。
時代は移ろい行きますが、これからも皆生で指折りの老舗ののれんを大切に守りながら、お客様にご満足いただける宿として励んでまいりたいと思います。
【参考】
松月HP:松月の歴史
http://www.shogetsu.co.jp/customer/ayumi.html